2018年4月20日金曜日

2018年2月くらいの短歌(2) ミモザばかりの

暗がりの中で君の手しらじらと光って踊るそういう夜更け

透明のマニキュア塗って乾くまで原始両生類の顔して

替え芯を買えば幾多の文字たちが小鳥になって飛び立っていく

死ぬのなら怖くはないよそんなことミモザばかりの花屋の前で

選ぶなら玉虫色の夢でなく鮮血みたいな結末がいい

自己否定肯定他人を愛せども然るべきとき追い風が吹く

暗闇でDICコードを読むように意味のないこと追い詰める目に

大丈夫、もう平気だと泣きながら持ってもいないぬいぐるみ抱く

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