2018年4月6日金曜日

2018年1月くらいの短歌 人生讃えて飲むための

真夜中は負に傾いて雪が降る明日は私の可燃ゴミの日

手を出してはいけない。これは気分良く人生讃えて飲むための酒。

指十本折って数えるだけのこと恋や金でも道のゲロでも

ラムコークまみれの夜を通過した二人の夜を加速する雪

銀色の鱗光らせスーパーの冷気で乾く魚たちの目

水をやり餌を与えて傍にいる手酷くいつか奪われるまで

瓶の中熟れてく酒に溶けていく氷砂糖のような優しさ

青空にそびえる冬のプラタナス正しいだけの一人でいたい

贅沢をしようかひとり真夜中にコーヒーのなか落ちていくラム

穏やかに淋しく思う飼い猫の陽に透けていた銀色の髭

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