2018年2月16日金曜日

2017年夏くらいの短歌 喧嘩をしない

一人には多すぎるお湯沸かしては捨てるそういう小さな呪い

社会人として言葉にできないと無意味と知っているがさびしい

雨が降る夜の水気で失意とか失望なんかを膨らませてく

性的の意味は知らない人の喉しろいそれから鮮やかな影

夕立は罪悪感を強くするいつか私を連れてってくれ

大人だし知らない温度の人たちと喧嘩をしないしませんしない

国道をまだら染めてく雨の跡わたしの価値はわたしが決める

お別れの時に誰もが意図せずに呪う幸せ限定として

酷すぎる孤独ひとこと純粋に一人の人と通じ合うこと

緩慢な自殺だというその紫煙わたしより先に死なないでほしい

0 件のコメント:

コメントを投稿