2017年9月29日金曜日

過去の短歌 判子の様に

神さまの名前は何か問いしのち干からびていくアノマロカリス

星月夜屋根の上には雄猫が甘い声色腰骨撫でて

この指を食いちぎる気も無い癖に判子の様に歯型を残す

正解のアンサーミックスベジタブル壊れた安直諦観食べて

童話では人生讃歌悲劇的結末語る人の優しさ

よく冷えた身体の中に稚魚を飼う明日誰かを食い尽くすよう

社会人たるもの強さを芯にして夜更けの町の怪獣となる

私たちつながる先の不等号乙女友情均一ならず

真夜中に点けたテレビの外国語一人がもっと一人になった

個包装六片チーズのいずれかに仲間に入れてほしい週末

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