2017年4月28日金曜日

2017年3月の短歌(2) 不機嫌、否決

 かわいそうかわいい私は永遠に一人でこなす楽しい世界

伏線を回収するよう動いたのこのサヨナラは至極当然

愛情を言葉にしたらおしまいと君が言うからおしまいにする

退屈を買えば卑屈も付いてくるそういう風に過ぎてく夜明け

役割を与えられ与えうなずいて人生全てをやり直せたら

冬が去りまたかなしさを忘れるよどこかに潜む誰かのなごり

幸せになりたいなんて知らないの妖怪人間ベムの結末

好きだって言えば交渉になる町であなたのことを嫌いと言えない

出汁のきく玉子焼きすら輝いてわたし由来の不機嫌、否決

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