2017年4月21日金曜日

2017年3月の短歌(1) 隠さない主義

謝れよ感情だけで説き潰す他人のことをとやかく言って

ゆるゆると緩慢な死を待ち受ける日々は酒ごと流してしまえ

本当に貝になれたら良いのにね雑に過ぎてく性愛のこと

なんらかの救い求めて行く道にあなたがいない選択をした

問いかけは面白いほど醜くてねえ今わたし笑ってるでしょ

住む町を決められなくて一人いるその場さすらう喜びだとか

押入れの中に入ったあの頃の私まだ見てる秘密の夢を

週末はあなたのために髪を結う内出血は隠さない主義

さびしいはやたら静かに噴火する煙草の先の火の色みたく

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