2017年8月18日金曜日

2017年7月の短歌(1) 大声がいい

処方箋のない淋しいを分かち合う野良猫だまりみたいな夜だ

出来合いのもので満ちてく胃袋と空っぽの頭越えて満月

融通の利かない便利な世の中で私だらけの善意を溶かす

雨よ風もっと急き立て強くなれ泣くのはできれば大声がいい

聞こえてるすごい雨だねそうだよね閉じ込められた1Kふたり

泥水の上澄み外面撹拌しいつか中指突き立てる日に

淋しいと口にするほど飢えてなく代わりに優しい夜食をたべる

近付いて死ぬような毒きみのこと好きだと思う自分が好きだ

誰もいない朝の浜辺で丸くなる貝殻拾いの旅に行きたい

他の人にぶつけられる程度その悪意もっと底から羨んでいる

2017年8月11日金曜日

2017年6月の短歌 あざらしになりたい

万人の上に雨風当たり散る弱い傘握り行く人もいる

コンビニで棒付きアイス買ってみて夜へ溶け出す我がディストピア

毎日を消耗してもしなくても勝手に死んでく夢見る時代

夏の部屋大量発生する私いかん容易に死にたくなっては

恋人の皮を剥いたら他人だと分からないなら泣かないでくれ

アア、なんて目覚めたような声をして忘れられたら死んじゃうくせに

あざらしになりたいかわいいふわふわの愛されがちな何かになりたい

傾いた月の角度に首曲げて自分の道を正確にする

思い出がきれいだったらそれだけで生きていってもいいと思った

苦しめよもっとみにくく苦しめよそういう価値の元にいるなら

西日浴びぼそぼそ生きて床にいる流しに枯れたあじさいもいる

生きるのはつらい、とか言う人肌に小雨は触れて絹にぬくまる

顔色の悪い魚と隣り合う車窓から見る水槽の雨

2017年7月28日金曜日

日記 2017年5・6月の事

人生ってうまくいかないからいとおしい、なんて
糞くらえ、というくらいにはやさぐれていた。

相変わらず愚鈍で救いようのない生活を送る。
後悔先に立ってたら改めた行動をとっていたか?否。
それができたら今頃すごろくのあがりは手にしてる。

欲望に負けて理性を失って人間として発展できないなら
もう人間やめたほうがいいのかな。
でもしがみついてるのは何でかな。

行ったところ

  • 弘前

見た映画

  • フリーファイヤー
  • カフェ・ソサイエティ
  • スプリット
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2
  • ジェーン・ドウの解剖
  • LOGAN
  • 帝一の國
  • キング・アーサー
  • ローグ・アサシン
  • プレステージ
  • コンスタンティン
  • ホリデイ
  • インサイド・ヘッド
  • コラテラル
  • ハミングバード

行った舞台

  • FUKAI PRPDUCE 羽衣「愛死に」


2017年7月21日金曜日

2017年5月の短歌(3) 妥協してよね


雲朽ちて黄色いだけの夕方を君を横顔眺めるだけの

好意って暴力みたいに、言うね、すき、きらいの方で妥協してよね

翌朝に湯を沸かす事を思いやりやかんの垢を落とす真夜中

楽しみは人によっては苦しいよ欠けた歯見せて笑う年下

眠るって業って安易に言っちゃうねあなたの横で眠らないのに

何もかも投げ出して飛ぶ白の中お前のことを忘れておいて

飽和する夜の騒ぎの真ん中で大事にケータイ蛍を散らす

夏の日の自分の影はくっきりと私の形の不安を示す

いつまでもついてくる犬猫みたい思い出なんかで美化をするなよ

2017年7月14日金曜日

2017年5月の短歌(2) 善人に紛れれば

特別な存在なのでそれらしくコンビニで好きなアイスを買おう

親しんだ罪悪感だけ道連れだぼやけた月が示す行く先

人混みの苦手な人と猫たちと意地悪な道ずるいふるさと

しがみつく肩の厚さに舌震え誰も等しく子供であった

愚かゆえ錯覚妄想くるわせて期待なんかをカラフルにする

母の背を超えて父の背超えていくそういう風に生きていければ

その辺の壁に体を擦り付けて自我ってものを放射している

善人に紛れれば混ざる性分を一人になってふつふつ沸かす

あっさりと見えなくなった未来たち煙草の煙は歪んで消えた